戦地にねむる未帰還日本兵の遺骨

戦争はまだ終わっていない

先の戦争で数多くの戦死者を出した南太平洋の激戦の島々。その戦場跡にはいまも数多くの戦死したまま60数年もの永きにわたり放置され忘れ去られている未帰還兵たちの白骨化した遺体が土中や山中の洞窟に埋まっています。戦争はすでに過去のものになってしまっていますが、土中に埋まっている白骨化した遺体が出てくると、まだまだ、戦争は終わっていないと実感せざるを得ません。

派遣団に参加して

この度、3月1日〜17日までの17日間、インドネシアのジャヤプラ及びビアクに政府派遣団の一人として日本兵の遺骨を収容し荼毘に付して日本に帰還させる役割を無事終えることができました。私はこの派遣団に参加して大変貴重な体験をすることができたことを光栄に思っています。この体験は、今後いろいろな形で皆さんに報告できればと思っています。


ビアク島で日本でおこった大地震を知る

3月11日午後、ビアク島に滞在中に日本で起こった大地震のことを現地のテレビニュースで知りました。家族の安否や情報が入らないいらだちが団員の中にはありました。この経験で日本から遠くにある地にいることがどういうことなのか思い知らされました。かつての日本軍兵士も南方はるかの島々に送られ戦争をしていました。明日の命も分からないまま、家族のこと日本ことを思いながら不安な日々を過ごしていたのかと考えると恐ろしく感じました。

この度の大地震で亡くなられた多くの方々のご冥福を祈ります。また行方不明の方も大勢いるようです。被災され避難されている方々が1日も早く落ち着いた生活ができることをお祈りします。