若い世代に語り継ぐ戦争の記憶

修学旅行の事前学習として

特攻隊員の短い人生に想いを馳せる

今年立ち上げたばかりのプロジェクトの第一弾講演会が、7月15日、長野県屋代南高校で開催されました。平成生まれ、平和な時代に育ってきた生徒の皆さんにとっては、昭和初期の太平洋戦争のことなど知るよしもありません。
そのような高校生に対して暗く悲しい戦争を語り継いで行くことはなかなか容易なことではないと思います。
ただ理解できないまでも何かひとつのことでも感じ取ってほしいとの願いを込めて講演を行いました。

テーマは「上原良司と特攻隊」
地元長野県出身の特攻隊員上原良司の人生を通してみた特攻作戦、そして日本の戦争のことを話しました。
最初は、生徒の皆さんと同じ年齢で特攻死した荒木幸雄(17歳、沖縄海域で戦死)さんの話から始めました。
同年齢であることで少しでも身近なこととして感じてほしいとの思いからです。
そして話は、自由主義者上原良司さんの「所感」、愛する人冾子ちゃん、特攻出撃の日のことになっていきます。
暑い体育館の中での聴講で生徒の皆さんは大変だったと思います。
そのような状況で、最後まで静聴していただき感謝します。
本当にありがとうございました。

二年生は今秋、特攻基地知覧に修学旅行で行くようですが、その事前学習として少しは役に立っていれば幸いです。
多感な高校生の時にこのような学習が行われることは大変意義のあることだと思います。

倉石先生に感謝!

信濃毎日新聞に私の記事が掲載されてからすぐに修学旅行担当の倉石先生より講演会の依頼を受けました。
2年生の修学旅行で鹿児島の知覧を訪れるのに事前学習として特攻隊のことをぜひとも話してほしいというものでした。
プロジェクトを立ち上げて記念すべき第1回の講演会になりました。

後日談として、修学旅行で知覧を訪ねた生徒たちは事前学習の成果もあってか、熱心に遺書や遺品を見ていたそうです。
私は、生徒にそれぞれが何かひとつテーマを持って知覧に行ってほしいと言いました。
修学旅行で社会勉強をするわけですから、ただ漠然と行っても仕方がないわけです。

倉石先生はじめ、学校長、生徒の皆さんありがとうございました。