2015年10月7日、東京都千代田区四番町にある千代田女学園高等学校の2年生、約70人を対象にした講演を行いました。7月に都内で開催した東京市立中学校・高等学校協会主催の講演会に参加し、私の講演を聞かれた同校教諭の野田佐知子先生の依頼により講演会が実現しました。「講演の話を聞いて、ぜひ生徒たちにも話を聞かせたい」という野田先生の思いが伝わってきました。研修旅行で広島・長崎を訪れる生徒たちのために事前学習として話をしました。先生の要望でとくに、戦争における命と人権の話を具体例を挙げながら写真を見ていただきました。一時間目の朝早い時間での講演にも関わらず生徒の皆さんは熱心に私の話を聞いてくれました。(安島太佳由)
熱心に話を聞く生徒
戦争が始まれば命も人権も何もなくなる。ただあるのは人と人とが殺し殺される現実だけだ。だからどんな理由があろうとも戦争だけは起こしてはいけない。人類の英知を傾けてなんとか戦争だけは避ける方法を考えていかなければならない。そのためには地道なことだが、戦争の何が悲惨で、何が愚かで、何が恐ろしいことなのかを過去の戦争を知り、過去から私たちは学ばなければならない。この思いを生徒たちが少しでも感じ取ってくれたらこんなにうれしいことはない。
講演終了後に生徒二人が質問のために私のところに来てくれました。講演の時から熱心にメモを取りながら私の話を聞いていた生徒でした。多感な生徒たちが、日本の戦争のことを考えるきっかけになれば私の地道な活動も報われます。
生徒の皆さん、広島・長崎での研修旅行では、体験者の方の話や資料館で多くのことを感じ、学んでください。豊岡校長、野田先生、西田先生、すばらしい機会を与えていただきありがとうございました。