戦争から考える人権教育

2015年8月27日、三重県津市にあるセントヨゼフ女子学園高等学校・中学校において1年〜6年生500人、教員、保護者を対象に講演を行いました。津市在住で写真の師匠である斉藤正和さんからのご紹介で講演会が実現しました。戦後70年の節目の夏として生徒たちに戦争の悲惨さ愚かさ恐ろしさ、無念の思いで死んでいった兵士や市民がいたことを、日本の戦争の実相を知ってほしいと思いながら話をしました。斎藤翠校長シスターの優しい人柄と平和を願うまなざしに感銘を受けながら、これまでの体験から感じたこと考えたことなど人として大切なことは何なのかをメッセージとして生徒たちに送りました(安島太佳由)


斎藤校長シスターと

命の尊厳と基本的人権の尊重

「どんな理由があっても戦争をやってはいけない」戦争で犠牲になった多くの人たちの叫びが、声なき声が聞こえてきます。命の尊厳も基本的人権の尊重もなかった戦争時代。あるのは命令に従い死ぬこと。生徒の感想文からは、このことに関して素直に向き合い戦争の愚かさを感じているようすが伺えます。とくに特攻隊についての記述が多かったことは、国の命令によって若い兵士たちが命を絶ったことへの憤りのように感じます。趣旨をご理解いただき貴重な講演の機会を与えていただいた斎藤校長シスターに大感謝。感性豊かな生徒さんたちに感謝!、担当の上嶋先生にも感謝、教員の皆さまに感謝!そして素晴らしい学校を紹介していただいた斎藤正和さんに感謝申し上げます。