和歌山県立医科大学での講演会は、朝日新聞夕刊「人脈記」をお読みになった有田副学長の依頼で実現しました。
有田副学長は、「生徒に医療技術や知識だけではなく、人間として戦争の歴史も知って社会に巣立ってほしい」と依頼の動機を話してくださいました。
今回は保健看護学部の1年と3年生が対象でした。
高校までの歴史の勉強で戦争を学ばないために、大学生であっても知識として太平洋戦争を知らないことを嘆いているばかりでは仕方がありません。
幸い、生徒の皆さんはたいへんまじめに話を聞いてくれました。
戦争、それ自体が得体の知れないもので実感がわかないのも当然です。
従軍看護婦であった坂本さんの話は、同じ職業として共感を持っていただけたのではないかと思います。
時代が違えど、看護師は命をあずかる仕事。
将来、看護師として社会に出て行く生徒たちに私の話した事が少しでも役に立てばと思います。
人権や命のことを考えた講演会でした。